公開日:2025年10月7日
東京スタンダードでは、ISO認証審査が月額¥10,000(税抜)~。ISO未経験の企業でも、取得に向けて準備に取り組みやすいITツール・文書テンプレートもご提供しています。
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ISOを調べると「認定」と「認証」という言葉が必ず出てきます。しかし、この2つを混同してしまうケースも多くあります。
この記事では、ISOにおける 認定と認証の違い を整理し、認定機関・認証機関の役割や、認定シンボルと認証マークの正しい使い分けをわかりやすく解説します。
ISO認証には、マネジメントシステム(MS)認証と製品認証がありますが、この記事ではマネジメントシステム認証を説明します。
ISOご担当者様必見!ISO認証審査において、実績多数の信頼ある認証機関をランキング形式で【10社】ご紹介。「コンサルからの薦め」や「なんとなく」で決めず、ISO取得の目的に合わせて選ぶことが大切です。
結論から言うと、企業が取得するのは「認証」 です。
「認定」は認証機関が取得するものであり、企業が直接取得するものではありません。簡単にそれぞれの概要を見ていきましょう。
ISO認証とは、弊社のような 第三者機関(認証機関)が、「企業や組織のマネジメントシステムが国際規格(ISO規格)に適合しているか」を審査し、証明すること です。
例えば、品質マネジメントシステムのISO9001を認証取得した企業は、「品質管理の仕組みが整っており、継続的に改善している」 ことを第三者が公式に認めたことになります。
取引先からの要請や入札条件で「ISOを取得してください」と言われる場合、それは「ISO認証を取得する」という意味になります。
ISO認証を取得するメリット
🤝
取引先や顧客からの信頼性向上
第三者機関による公式な認証により、品質管理体制の確実性を対外的に証明できます
📋
入札や取引条件での優位性
官公庁案件や大手企業との取引で、ISO認証が参加条件となるケースが増加しています
⚡
社内業務の効率化や品質改善
標準化されたプロセスにより、業務の無駄を削減し、継続的な改善サイクルを構築できます
単なる形式的なものではなく、企業の信頼性や競争力を高める重要な証明となります。
一方で、認定とは、 認証機関そのもの(例:弊社)を評価すること を指します。
つまり、「その認証機関が公正で信頼できる審査を行えるか」を、さらに上位の機関である認定機関が審査し、認めることを指します。
日本で代表的な認定機関はJAB(日本適合性認定協会)です。
JABなどの認定機関から認定を受けた認証機関が発行する認証書は、国際的にも信頼される仕組みになっています。
比較項目 | 認証 | 認定 |
---|---|---|
審査される組織 | 企業・組織 | 認証機関 |
審査する組織 | 認証機関 | 認定機関 |
何を審査するか |
その企業/組織の マネジメントシステム |
認証機関が行う認証サービス |
どのような視点で審査するか | ISO規格に適合しているか | 認証機関が満たすべきルールに従い、公平で信頼できる審査を行えるか |
参考:認定シンボルと認証マークの違い
認定シンボル
認定機関が、認証機関に対して与えるもの
(例:JABのロゴ)
認証マーク
企業がISO認証を取得したときに使えるもの(認証機関のロゴ単体、または認定シンボルとの組み合わせ)
企業は「認証マーク」を自社サイトや名刺、パンフレットに表示できますが、「認定シンボル」を単独で使うことはできません。誤って使うと不適切な表示となるため注意が必要です。
認証機関とは、国際標準化機構(ISO)が定めた基準に基づいて、企業や組織のマネジメントシステムが適切に運用されているかを評価・認証する機関 です。
ISO認証を取得することで、信頼性・競争力の向上や組織の継続的な改善が見込めます。また、顧客や取引先に対して、品質や環境、情報セキュリティへの配慮や対策があることを示す手段にもなります。
ISOご担当者様必見!ISO認証審査において、実績多数の信頼ある認証機関をランキング形式で【10社】ご紹介。「コンサルからの薦め」や「なんとなく」で決めず、ISO取得の目的に合わせて選ぶことが大切です。
一方で、認定機関とは、認証機関そのものを審査・評価し、その機関が国際的に通用する適切な認証活動を行う能力があるかを評価・認定する機関 です。
認定機関は、認証機関が行う審査の質を確保し、信頼性を高める役割を担っています。認定機関によって認定された認証機関は、その国内外で信頼される機関として広く認められます。
また、相互承認協定(MLA)に加盟している認定機関の認定を受けた認証機関から発行されたISO認証は、より国際的に通用するものとして信頼されます。
認証機関 | 認定機関 |
---|---|
企業や組織のマネジメントシステムに対してISO規格に基づいた審査を行い、認証登録をする機関 | 認証機関の審査活動が適切であることを評価し、認定を行う機関 |
・東京スタンダード株式会社(弊社)🔗
・一般財団法人日本品質保証機構 (JQA) ・インターテック・サーティフィケーション株式会社 (Intertek) ・エイエスアール株式会社 (ASR) など |
・日本適合性認定協会(JAB) ・情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC) ・米国認定機関(ANAB) ・英国認証機関認定審議会(UKAS) など |
ISOご担当者様必見!ISO認証審査において、実績多数の信頼ある認証機関をランキング形式で【10社】ご紹介。「コンサルからの薦め」や「なんとなく」で決めず、ISO取得の目的に合わせて選ぶことが大切です。
認定を受けていない認証機関が発行するISO認証も有効です。
ただし、国際的に通用しないケースがあるため、特に国際的な取引や入札のために認定の取得を考えている企業は注意が必要です。
① 認定機関が認証機関を認定する
② 認証機関が企業を認証する
⇒ 国際的な取引や入札などでも通用する「認証」を取得!
企業が取得するのは「認証」のみです。「認定」は認証機関が対象です。
ただし「認証マーク」は単独で使用できますが、認定シンボルは単独で使うことはできません。必ず認証マークと併せて使用してください
ただし、サポート体制や費用には差があります。
認証 | 認定 | |
---|---|---|
認証/認定 | 企業がISO規格に適合していると公的に認められること | その認証機関が信頼できると公的に認められること |
認証機関 /認定機関 |
企業を審査して認証登録をする機関 | その認証機関を審査し「信頼できる審査をしているか」を保証する機関 |
認証シンボル
/認定マーク |
企業がISO認証を取得したときに使えるもの | 認定機関が、認証機関に対して与えるもの |
ISOにおける「認定」と「認証」の違いを理解することで、正しく制度を活用でき、信頼性のある認証取得につながります。
2023年東京スタンダード設立。エイエスアール株式会社、アームスタンダード株式会社、アフノールジャパン株式会社、QAICジャパン株式会社をグループ会社として持ち、ISO認証登録件数グループ合計5,500件以上の実績を持つ。長年の経験とノウハウを活かして、ISOをより活かすことができるお役立ち情報を発信。
記事の監修者
東京スタンダード編集部
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