ISOコンサルだけが選択肢じゃない!ISOの取得準備の方法3選をご紹介
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公開日:2024年10月15日
情報セキュリティを強化
会社の情報を継続的に守る仕組み【 ISO27001 】とは?
ISMS認証取得のメリットや流れについて、概要を解説します。
この記事は 10分 で読了することができます。
現代のビジネス環境では、情報セキュリティ対策は組織運営を安全に継続させる上で欠かせない要素です。企業と個人がデジタル情報を共有する際に潜むリスクを理解し、適切な対策を講じることは、攻撃者からの脅威に対抗し、経営の安定化につながります。
この記事では、現在のサイバー攻撃の状況や種類、企業が直面するリスクやセキュリティを強化するために実施すべきセキュリティ対策とその効果について詳しく解説します。
是非、この記事を参考にして、組織の安全なIT環境の構築に取り組んでみてください。
2.情報セキュリティを脅かす組織内外のリスク
2-1. サイバー攻撃の種類と現状
2-2. 企業内におけるリスク
3. 企業にとって重要なセキュリティ対策とは?
3-1. 情報セキュリティポリシーの整備
3-2. 情報セキュリティ教育・研修の実施
3-3. ネットワーク管理・社内外からのアクセス制限の設定
3-4. セキュリティソフトウェアや機器の導入
3-5. 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の構築
4. 個人が実践すべきセキュリティ対策
4-1. 個人情報保護とパスワード管理
4-2. デバイスのセキュリティ対策
5. セキュリティ対策の効果と評価方法
5-1. セキュリティ対策の効果と実施上の注意点
5-2. 対策の効果を評価
これらの対策は、企業や組織がビジネスを安全に運営し、顧客や取引先との信頼関係を維持するために不可欠です。
特に最近のサイバー攻撃は高度化・巧妙化しており、企業規模や業種を問わず被害が及ぶ可能性があるため、情報セキュリティ対策の重要性は今後さらに高まることが予測されます。
では、企業の情報セキュリティを脅かすリスクにはどのようなものがあるのでしょうか?
次の章で紹介していきます。
ISO27001認証の取得で、セキュリティ対策だけでなく顧客からの信頼up!ISMS認証取得のメリットや、取得までの流れについて概要を解説します。
まず、企業の情報セキュリティを脅かすサイバー攻撃について、主な種類とその概要をまとめました。
サイバー攻撃の種類 | 概要 |
---|---|
ウイルス感染 | 不正なプログラムがコンピュータやネットワークに侵入し、データを破壊・流出させたり、システムをダウンさせる |
フィッシング詐欺 | 詐欺メールや偽のWebサイトを使って個人情報やアカウント情報をだまし取る |
ランサムウェア | コンピュータ上のデータを暗号化し、復元のために身代金を要求する |
DDoS攻撃 | 複数のコンピュータから大量のアクセスを送り、サイトやサービスの利用を困難にする |
なりすまし | 他人や企業を装い、情報を漏洩させたり、取引を妨害する |
これらの攻撃は、企業や個人にとって深刻な被害をもたらす可能性があり、情報セキュリティ対策の必要性を改めて示しています。
では、IT環境や企業におけるリスクにはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、その一例をまとめました。
企業におけるリスクの種類 | リスクの概要(例) |
---|---|
システムの脆弱性 | セキュリティホールを突かれることで攻撃者に悪用されるリスクがある |
人的ミス | 誤って機密情報が漏洩したり、ウイルスに感染したメールを開封する可能性がある |
不正アクセス | 企業のネットワークやデータが第三者に侵入されるリスク |
情報漏洩 | 顧客データや企業秘密が外部に流出するリスク。企業の評判や事業に大きな悪影響を及ぼす可能性がある |
業務停止 | セキュリティインシデントにより一時的に業務ができなくなるリスク。経営に深刻な打撃を与える可能性がある |
企業におけるセキュリティ対策は、ビジネスの安定性と組織の継続性を確保する上で欠かせません。まずは以下の対策の実施を検討しましょう。
それぞれの対策の実施方法について、順番に紹介していきます。
ISO27001認証の取得で、セキュリティ対策だけでなく顧客からの信頼up!ISMS認証取得のメリットや、取得までの流れについて概要を解説します。
まず社内ポリシーの整備においては、ITセキュリティに関するルールや定めを明文化し、従業員に周知徹底させることが重要です。これにより、組織全体のセキュリティ意識の向上が期待できます。具体的なポリシーの内容としては、以下のようなものが考えられます。
また、ポリシーは実務に反映されるものでなければなりません。専門的すぎる表現や難解なルールは従業員が理解しづらく、徹底されにくくなります。
誰でも理解しやすい言葉で記載し、現場での運用に支障をきたさないように設計しましょう。
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ネットワーク管理においては、企業内のデータやシステムへのアクセスが適切に制限されることが重要です。
アクセス権限の設定を行うことで、必要な情報に限定した従業員のみがアクセスできるようになります。具体的には、以下の対策を行います。
ただ、従業員のアクセス権については、その業務を遂行するために必要最低限の権限のみを付与するようにしましょう。これによって、過剰に権限をもたせて意図しないミスやリスクが発生することを防ぐことができます。
セキュリティソフトウェアや機器の導入も有効です。
具体例としては、先ほどお話したファイアウォールや、ウイルス対策ソフトウェアを導入することで、外部からの不正アクセスやウイルス感染を防止できます。
さらにセキュリティ対策を強化するためには、定期的なシステムの脆弱性診断や最新のセキュリティ情報の収集・共有が不可欠です。これにより、組織全体でのセキュリティ意識の向上と最新の脅威への備えが図られるでしょう。
ここまででお話した対策を実施することでも 組織の大切な情報を守る第一歩にはなりますが、あくまで部分的な対策に過ぎません。
もっと総合的に、継続的に、企業に合わせた方法で情報を守るためには、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を構築することがおすすめです。
ISMSを構築することで、自社のどこにリスクがあるかを把握し、それに対してどのような方法で情報を守る対策をするか、仕組みを作ることができます。
また、ISMSの国際的な基準であるISO27001のルールに沿ってISMSを構築し、認証を取得することで、セキュリティ対策ができるだけでなく、顧客や取引先企業からの信頼性向上にもつながります。
つまりISMS認証の取得は、総合的な情報セキュリティ対策・対外的な信頼性向上につながる一石二鳥の取り組みなのです。
私たち東京スタンダードは、ツールキットによるISMSの構築サポートから認証審査・社員教育ツールの提供まで、ISMSに関する幅広いサポートを行っています。
初めて認証取得を目指すお客様でも取り組みやすいプログラムをご用意していますので、ぜひ、お気軽にお問合せください。
情報セキュリティ対策はISMS認証の取得がおすすめです。
東京スタンダードは、12,500円/月~(税込,13,750)の認証審査や
仕組みづくりをサポートするツールキットのご提供で、ISMS認証審査に関するお悩みの解決に貢献します。
企業の情報を守るためには、会社単位での対策だけでなく、企業に所属する個人ひとりひとりがセキュリティ意識を持ち、対策を行うことが大切です。
具体的にはどのような方法があるのか、見ていきましょう。
個人情報保護とパスワード管理は、データ漏洩や不正アクセスによる被害を防ぐために重要です。
具体的な取り組みとして、以下のポイントが挙げられます。
個人での対策 | 内容 |
---|---|
強力なパスワードの設定 | 文字数・種類・記号を含めた複雑なパスワードを設定し、定期的に変更する |
パスワードの使い回しを避ける | 各サービスやアカウントごとに異なるパスワードを設定し、記録する |
二段階認証の利用 | パスワードに加え、スマートフォンやメールでの認証を導入する |
個人情報の公開制限 | SNSやWebサイトでの個人情報公開範囲を適切に設定する |
個人情報の適切な取り扱い | メールやチャットでの個人情報のやりとりに注意し、必要最低限の情報のみを開示する |
これらの対策を実践することで 個人情報保護の体制が強化され、セキュリティリスクを減らすことができるでしょう。
デバイスのセキュリティ対策も、サイバーセキュリティを確保するために不可欠です。
以下の対策を取ることで、デバイスを安全に利用しましょう。
また、万が一ランサムウェア攻撃やデバイスが故障してしまった時に備えて、データのバックアップを取っておくことも情報を管理する上で大事なポイントです。
ここまでお話してきたセキュリティ対策を実施することで、企業の機密情報をサイバー攻撃や内部の不正から保護するだけでなく、事業継続やブランドイメージの維持にも効果を発揮します。
またISMSの構築により、継続的な対策の見直し・設定を行うことで、インシデント発生時のコストや評判の損失を最小限に抑えることができ、全体的なリスクマネジメントが強化されていきます。
効果を確実なものにするために、対策を実施する際は以下の注意点を念頭に置きましょう。
これらの点に配慮し効果的なセキュリティ対策を実施することで、サイバー脅威に対して堅牢な防御体制を築くことができるでしょう。
対策の効果を評価するためには、セキュリティ対策の実施前後で発生した被害やリスクの変化を比較検討し、効果を定量的に分析することが重要です。
また、ROI(投資対効果)を評価することで、企業にとって必要かつ効果的なセキュリティ対策を選定し、組織全体のコスト削減につなげることができます。
ROI評価方法としては、対策に投じた費用に対するリスク低減効果や、事業活動の継続に寄与する金額を比較検討し、効果が高い対策を選択することが考えられます。
また、セキュリティ対策を実施した事例を参考に、他社との競争力向上や顧客からの信頼獲得といった間接的な効果も評価することが重要です。さらにIT部門だけでなく経営層も対策の効果とROI評価を理解し、適切な意思決定を行うことで、情報セキュリティリスクを最小限に抑えることができるでしょう。
情報セキュリティ対策は、企業のリスク低減や競争力向上、顧客の信頼獲得に寄与する重要な要素です。
組織全体で必要な対策を理解し、バランスのとれた対策を選定・実施することがコスト削減や効果的なリスク対応につながります。
定期的な見直しや最新の脅威情報の取得に努め、安全なビジネス環境を構築しましょう。
情報セキュリティ対策はISMS認証の取得がおすすめです。
東京スタンダードは、12,500円/月~(税込,13,750)の認証審査や
仕組みづくりをサポートするツールキットのご提供で、ISMS認証審査に関するお悩みの解決に貢献します。
記事の監修者
東京スタンダード編集部
2023年東京スタンダード設立。エイエスアール株式会社、アームスタンダード株式会社、アフノールジャパン株式会社、QAICジャパン株式会社をグループ会社として持ち、グループ年間審査件数5,300件以上の実績を持つ。長年の経験とノウハウを活かして、ISOをより活かすことができるお役立ち情報を発信。
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